専務取締役（2008年入社）島谷 一憲
「やる気さえあれば誰にでもチャンスがある」
どんな人たちが働いているの？
島谷水産は、卸売、製造、小売という鮮魚の流通における3つの分野をすべてカバーしている総合水産加工会社です。水産業界ではここ数十年の間に高齢化が進み、当社でも一時期は人材確保に奔走していました。しかし、ここ数年で当社の求人に対する若い方からの応募が急増し、今では30代から40代の社員が中心的な役割を担う会社へと変わり始めました。しかも、現場でバリバリ活躍している社員の多くが、全くの未経験者として入社してきた人たちです。
そのきっかけとなったのが、当社が行った一連の経営改革です。
まず、従来型のタテ割り組織で社員の行動を逐一管理していた経営スタイルを一気に転換しました。現場に対して行っていた本部からの細かな指導を排除し、その現場を最もよく知るスタッフに運営を一任することで、ビジネスの責任も持ちながら、自分たちのアイデアを思う存分に発揮できる運営体制へとシフトしたのです。これによって、既存社員のモチベーションが向上するとともに、自分の意思で新しい取り組みにチャレンジしたいと考える若い世代の入社希望者が増えました。
そして、ブランディング改革にも取り組みました。店舗に掲示するロゴをスマートなデザインに刷新するとともに、小売のスタッフの作業着を従来の白衣から、明るいカラーのブルゾンへと一新しました。このイメージチェンジはお客様からも大変好評で、各店での売上が伸びていると同時に、若い世代に当社をアピールすることにもつながりました。
どんな仕事をしているの？
前述したように、当社には卸売、製造、小売という3つの部門があります。
卸売部門は、境港で水揚げされた魚を市場で仕入れ、地元のスーパーや県外の百貨店などにお届けする仕事です。お客様のご希望も考慮しながら、セリで買い付けた鮮魚を迅速に、かつ鮮度を落とさずに送り届けるという、とてもやりがいのある仕事です。
製造部門は、入荷した魚をお客様の要望に応じて加工していく仕事です。まず、港で水揚げされた魚の選別を短時間で行い、鮮魚はそのまま出荷。加工する魚は工場で一気に捌いて、小売店向けに加工、あるいは新鮮さを保ったまま冷凍加工するなど、すべての作業を即日のうちに行います。
小売部門は、消費者の皆さんに店頭で直接販売する仕事です。地元を中心に店舗を展開している「ラ・ムー」や「ディオ」といったスーパーに当社の直販店を設け、鮮魚のプロたちが目利きした新鮮な魚介類を、消費者の皆様にダイレクトにお届けしています。
どの仕事にもそれぞれのやり甲斐があり、どの部門でも若手社員たちが自分のアイデアをどんどん形にしながら、様々なチャレンジを行っています。
本当に未経験でも大丈夫？
島谷水産の採用基準には経験者であるかどうかという項目はありません。学歴も一切問いません。
それぞれの職場で必要な知識は入社してからきちんと教えていきます。実際に、包丁を握ったことのない社員が今では現場で毎日魚を捌いています。アルバイトで入ってきた社員が数年で店長にまでなった例もあります。
やる気がある人を本気で応援するのが島谷流です。社員の平均年齢が年々下がっている当社では、チャレンジしたいと考える若手を積極的に登用していくことが、経営における重要な課題となっています。
この数十年で、水産業も様々な変化の波に襲われました。これからもまた業界を包み込み新たな難題が押し寄せるかもしれません。その時に必要なのが、常識に捉われない新たなアイデアであり、変化を恐れずに挑戦する勇気です。自分のスキルアップのために、島谷水産というフィールドを活用してみてはどうでしょうか？
これからの若い社員たちが中心となって、他の店にはない付加価値を創造し、お客様に「やっぱり島谷水産じゃなければダメだ」と言っていただけるよう、会社は全力で後押ししていきます。
